騎虎之勢
(きこのいきおい)
虎(とら)にいったん乗ったならば、容易なことでは降りられなくなることから、勢いが激しく途中でやめられないようすをいう。
『隋書(ずいしょ)―独孤皇后伝』に、「高祖居二禁中一、総二百揆一。后使三人謂二高祖一曰、大事已然、騎虎之勢、必不レ得レ下。勉レ之」とある。
〔例〕「この前買った株が上がり続けで、今日も20円高。まるで天井知らず。そろそろ売りどきではないかといわれても、騎虎之勢というもので、とても売る気にはなれません」などと使ったりする。
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虎に翼
(とらにつばさ)
(虎が翼をもつようなことになるとしたら) もともと威勢のよいものが、さらに威勢を加えることにたとえる。
〔類〕鬼に金棒/駆け馬に鞭(むち)/虎に角/走る馬に鞭/竜に翼
〔出〕韓非子(かんぴし)
〔会〕「こんどAチームに外国からの強力な助(すけ)っ人(と)が入団するらしいぜ」「Aチームといえば、毎年優勝している最強チームだろう。まさに虎(とら)に翼(つばさ)だな。今年のペナントレースもこれで決まりか……」
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虎の子
(とらのこ)
手元から離すことのできないたいせつなもの。「おばあちゃんの虎の子の預金通帳まで持ち出すなんて、わが子ながら恥ずかしい」
〔語源〕虎が子供を非常にだいじに守り育てることから。
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